大阪梅田・阪急百貨店を建て替え、日本最大の激戦区へ


阪急百貨店は5月13日に取締役会を開き、梅田本店(大阪市北区)を建て替えることを決めた。ビルを

所有する阪急電鉄と協力して今年中をメドに建て替え計画を策定する方針を表明した。また2004年3月期

の連結決算は、経常利益が前の期比13%増の160億円と過去最高を更新した。

  同社長は建て替えを決断した理由について、梅田地区での競争環境が激化することを挙げている。試

算によると、梅田の小売業の売り場面積は10年後には現在の1.6倍の47万平方メートルに拡大、「東京

・新宿を抜き日本最大の激戦区になる」という。大阪では商業用途の超高層ビルの建設も相次いでいる。

 阪急百貨店は日本最大級の繁華街であるJR大阪駅・周辺地区に立地する梅田本店(大阪市北区)を全面

的に建て替え、単独店舗として日本最大級となる売り場面積8万平方メートル級の百貨店を2011年にも開店

する。個人消費を取り込むため、400億〜500億円を投じて主力店舗の拡大に乗り出す。

 建て替え計画はビルを所有する阪急電鉄と共同で進め、2007年から段階的に建て替える。都市再生事業

の対象として大阪市から容積率を1000%から1300%に緩和されるのを受け、大幅な増床に乗り出す。

 現在の地上9階・地下1階で売り場面積6万平方メートル強の店舗を、地上十数階に改築し3割強増床する。

単独店舗の売り場面積としては松坂屋・名古屋本店(別館含め約8万6000平方メートル)、東武百貨店池袋本

店(同約8万3000平方メートル)などに匹敵する日本最大級になる。

 2011年には、同じ梅田地区のJR大阪駅北口に三越が5万平方メートル規模の新店舗を新築の超高層・

JR駅ビルに出店を予定している。この結果、梅田地区では既存の大丸、阪神百貨店、阪急百貨店を合わ

せた4社の売り場面積が計22万平方メートル強に拡大し、約10万平方メートルの東京・銀座地区(三越、プラ

ンタン、松屋など)をはるかに上回る日本最大の百貨店集積地となる。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送